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事例紹介Case

事例紹介: 株式会社ヤマリア 様

2017年5月10日

Salesforce 導入・開発

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お客さまとの接点を最大化するために、メーカー自らコミュニティサイトを運営


株式会社ヤマリア COM部 部長 松原貞二 氏

釣具漁具の製造販売メーカーであるヤマリアの一番の強みは、世界トップクラスを誇るイカ釣り用のルアーであるエギ(餌木)だ。独自の研究開発によってつくられた「エギ王」シリーズは、同社の主力商品である。また、エギを使った釣りの手法「エギング」を広める活動を、国内のみならず海外でも行っている。

同業他社に先駆けてメーカー自らコミュニティサイトを運営しているのも、ヤマリアの特徴的な点である。2013年には、エギ王のファンが集うコミュニティSNS「エギ王COMMUNITY」を立ち上げた。エギ王COMMUNITYでは、釣果の投稿・閲覧・分析や、メンバー同士でのメッセージ送受信などができる。

コミュニティサイトを立ち上げた経緯を、COM部 部長の松原貞二氏は次のように明かす。「当社のミッションは『一人でも多くの人に釣りの楽しさ、喜び、感動を提供する。』です。それを実現するにはお客さまとの接点の最大化が必要だと考えて、釣りが好きな人たちの輪をつくるファンサイトの企画が生まれました。また、お客さまのニーズやウォンツの把握にもつながると睨んでいました」翌年には、同社が展開する海のルアーフィッシングブランド「Maria」のファンコミュニティSNS「Maria COMMUNITY」をオープン。エギ王コミュニティにある機能をベースに、釣果を投稿すると同時に、釣った場所の潮位や天気などの気象データが入る仕組みを加えた。「釣り人にとって必要な情報だと思って追加しました。長いこと釣りをしている自分も欲しいと思いますから」と、松原氏は笑いながら話す。

コミュニティサイトの設計とリアルイベントの工夫で、メンバーの交流が活発に

エギ王COMMUNITYもMaria COMMUNITYも、会員数が順調に伸びるとともに、メンバー同士の交流が次第に活発になった。「コミュニティの場が、BtoCからCtoCに変化していると感じました。当社が何かアクションをしなくても、メンバー同士が積極的にコミュニティ上でやり取りをしたり、リアルな場で自主的にオフ会を開催したりするようになったのです」(松原氏)

メンバーの活発な交流を生んだ裏側には、コミュニティの設計があった。投稿に対してメンバーが自由にコメントできるようになっており、コメントが来たらリアルタイム通知ですぐ分かるようにしているのだ。また、複数のメンバーで『サークル』を作ることができるので、サークル内での密な情報交換もできる。

もう一つ重要なのが、会社が主催するイベントだ。コミュニティメンバーの情報をイベント運営にも役立てているという。「イベントでは数名のグループでディスカッションをしてもらうのですが、その席配置は慎重に考えます。コミュニティメンバーの活動履歴や年数、地域情報などをもとにして、グループ内で会話が盛り上がるようなグループ分け・席配置にしています」と一例を紹介した。実際、メンバーが会話中にご近所同士であることが分かり、一緒に釣りに行く仲間になるケースも多いのだとか。

複数のコミュニティを横断的に利用できるよう、システムを改善

しばらくの間、双方のコミュニティは全く別のシステムで運用していたが、運用を進めるうちに不都合が生じる場面が徐々に現れた。コミュニティメンバーにとって特に不便だったのは、それぞれのコミュニティを利用するのに異なるIDでログインしなければならないことだった。そこで、複数のコミュニティSNSを一つのシステム基盤「つりサミット」に統一させることにした。

ヤマリアが「つりサミット」運用基盤に採用したのが、Salesforceである。「安定性とセキュリティの面でSalesforceに魅力を感じて採用を決めました。お客さまのデータ分析を簡単に行える点でもSalesforceは優れていましたね。見込み客をロイヤルカスタマーに育てるプロセスを検討するのにも役立つだろうと思いました」(松原氏)

導入のパートナーにはウフルを選んだ。松原氏はその決め手を「『釣り入門者から上級者まで、参加したお客さまが釣りの楽しさを分かち合えるコミュニティをつくりたい』と、営業担当の方に話したら、考え方に将来性があると言ってくださいました。当社の思いを理解していただけたウフルさんとは、共に歩むパートナーとして仕事をしたいと思いましたね」と振り返った。

つりサミット導入により、メンバーは1つのIDで複数のコミュニティを利用できるようになった。また、コミュニティを横断したメンバーの活動状況をより明確に分析できるようにもなった。「精度が増したデータを、生産や商品企画・販売にもさらに役立てていきたい」と松原氏は考えている。

初心者から上級者まで、釣りの楽しさを皆で共有できるコミュニティに成長させたい

つりサミット導入後、新たに釣り専門Q&Aサイト「釣りコンシェルジュ」と、釣り専門百科事典サイト「つり百科」をオープン。これらは釣り入門者や初心者がより釣りを楽しめるためにつくられた。さらに2017年には船釣り専門SNS「船釣りCOMMUNITY」を立ち上げた。オープン1ヶ月間で、船釣りCOMMUNITYのユニークユーザーは約6000人、うち900人がつりサミット新規会員であったという。釣り愛好家の中に、つりサミットの存在が浸透している証と言えるだろう。

現在、つりサミットのメンバーは約55000人。コミュニティ立ち上げから現在まで、その数は着実に増えている。メンバーからは「近隣の釣果が確認できて便利」「一緒に釣りに行ける仲間ができた」「釣りに行けない時も閲覧してモチベーションを高められる」などといった好評の声があがっているという。情報収集の場としてだけでなく、同じ楽しみを分かち合える仲間との交流にメリットを感じる人が多いのが、つりサミットの特徴的な点である。

これから松原氏が取り組みたいテーマは、つりサミットと一緒につくった入門者向けのつり百科とQ&Aサイトとの総合的な連携だと言う。「これから釣りをやってみようという方の間口を広げられるといいなと思っています。ベテランメンバーの知識や経験をコミュニティ内でシェアして、それを見た入門者や初心者が釣りのノウハウや楽しさを知り、どんどん釣りに夢中になれる。そんな一 連の流れにより、釣りを通して幸せな人生を送っていただくサポートをしたいですね」

会社概要

株式会社ヤマリア

株式会社ヤマリア ロゴ
神奈川県横須賀市神明町1-41

「一人でも多くの人に釣りの楽しさ、喜び、感動を提供する。」をミッションに掲げる、ルアーをはじめとする釣具漁具の製造・販売メーカー。イカ釣りで世界トップクラスの海釣りブランド「YAMASHITA」と、海のルアーフィッシングブランド「Maria」の2ブランドを有する。1941年に漁具の製造販売メーカーとして創業し、1980年代より一般向けの釣具製造・販売を積極的に展開。イカ釣りルアー「エギ王」シリーズは、世界中で愛用されている主力商品のひとつである。役立つ釣果情報と釣り仲間に出会えるSNS「つりサミット」を運営し、その会員数は約55000人、投稿数は14万件にのぼる。

事業内容: 釣具漁具製造・販売

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