ウフルと日本特殊陶業、資本業務提携に関するお知らせ
水産物の「陸上養殖」を始めとした新規事業開発で協業
株式会社ウフル(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:園田 崇 以下、ウフル)は、日本特殊陶業株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役会長兼社長:尾堂 真一 以下、日本特殊陶業)と2019年1月23日付けで資本業務提携を行いました。
1.資本業務提携の目的
日本特殊陶業は、自動車エンジンの点火プラグや、排ガス中の酸素濃度を計測する酸素センサーなど、コア技術である「セラミックスの積層技術」や「センシング技術」などを活かし、様々な製品を世の中に提供しています。また、近年は「医療分野」、「環境・エネルギー分野」、「次世代自動車分野」など、新たな領域にもチャレンジしています。
ウフルは、2015年より、顧客のIoTビジネスにおけるアプリケーションやソリューションの創出、シームレスなシステム連携によりデータ活用を容易にすることで、社会や企業のデジタルトランスフォーメーションに貢献すべく事業を推進しております。
この度、センサーを中心とした最先端の技術を保有する日本特殊陶業と、IoT・AI・データ流通ビジネスに知見を有するウフルが手を取り合い、多様な業種・業態の協創パートナーと共に、現状のさまざまな課題を克服してイノベーションの創出にチャレンジすることで、共に社会のさらなる発展に貢献してまいります。
2.業務提携の内容
業務提携の主な内容は、以下のとおりです。
- ソリューション企画
双方の製品及びサービスの組み合わせによる、実現可能な新たなソリューションの開発など - ビジネスエコシステムの形成
協業領域及びその周辺での協創パートナーのモデル策定とエコシステムの形成など - PR/マーケティングの共同推進
PR、パートナー向けイベントおよび市場向けセミナーなどの共同企画と実施など
3.今後の見通し
共同事業の第一弾として、「陸上養殖」事業に参入します。世界的に魚介類の消費が増える中、天然魚は減少傾向にあり、漁船漁業による漁獲量の増加は見込めません。水産業の中心が養殖業に移っていくのは、世界的な流れとして確実です。こうした中、国内において養殖に適した漁場は残りが少なく、陸上養殖への注目が高まっています。
しかし、陸上養殖には海上養殖に比べコストが高いという課題があります。この課題に対し、センサー技術に強みを持つ日本特殊陶業と、IoT・AIの知見を有するウフルが業界の垣根を超え連携することで、陸上養殖が抱える様々課題に貢献してまいります。
また、養殖水産物は天然水産物と比較して、種苗から販売まで管理が可能なため、安心・安全な商品を提供できるという強みがあります。しかし、現時点では天然水産物の方が安心・安全であると認識している消費者が少なくありません。将来的には、システムで取得したデータを、分散台帳技術を活用して改ざんできない形で流通させる世界初のトレーサビリティを実現し、養殖水産物の付加価値向上に繋げます。また、既存データやAIとも連動させることで、養殖業が抱える多様な課題を解決します。
※ 本リリースに記載されている会社名、製品名、サービス名は、当社または各社、各団体の商標もしくは登録商標です。
日本特殊陶業株式会社について
日本特殊陶業は、1936年に創業し、名古屋市に本社を構える総合セラミックスメーカーです。内燃機関におけるスパークプラグ、排気酸素センサにおいては、世界トップシェアを有し、また、半導体部品におけるパッケージ、機械工具、医療用に用いられるバイオセラミックス、産業用セラミックスなど幅広いラインアップを提供しております。世界中に販売・製造拠点を有し、15,000名を超える従業員が世界の皆さまに新たな価値を提供できるよう取り組んでいます。現在は、持続可能な社会における環境エネルギー、次世代自動車、医療などの製品開発にも取り組んでおります。
株式会社ウフルについて
株式会社ウフルは「テクノロジーと自由な発想で未来を創る」を企業理念に掲げ、インターネットによる革新的な製品とサービスによって顧客と社会の価値向上に貢献することを目指しています。IoT事業を核とし、エッジとクラウドをつなぐIoTオーケストレーションサービス「enebular」を用いて、IoT領域で顧客のビジネスに変革をもたらし続けています。来る5Gの普及に向け、NB-IoTなどの次世代通信技術にも取り組んでおります。コンサルタント、エンジニアやクリエイターといった多彩な人材からなるチームにより、IoT事業を実現するために必要なプロフェッショナルサービスを、事業戦略・技術支援・コミュニケーション戦略などワンストップで提供し、お客様のビジネス創造に努めてまいります。
CONTACT
ご依頼・ご相談など、お問い合せはこちら