ウフル、AIが先回りして業務を支援する「プロアクティブなAI活用」を推進

指示を待つAIから、状況を読み取り提案・実行するAIへ

株式会社ウフル(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:園田 崇史 以下、ウフル)は、様々なデータを読み取り、最適な行動を先回りで提案・実行するプロアクティブなAI活用を推進し、その社会実装を目指していきます。

近年、業務におけるAI活用は急速に広がりを見せていますが、多くの現場では依然として、人の指示を受けて動く部分的で属人的な使われ方にとどまっているのが実情です。ウフルは、自社開発のデータ・サービス連携基盤「CUCON(キューコン)」およびローコード開発プラットフォーム「enebular(エネブラー)」を通じて、プロアクティブなAI活用の高度化と実装を推進し、多様な業界・業務における実現を目指します。

■AIが主体的に提案・実行するプロアクティブなAI

従来のAIは、人間が課題を認識しAIに指示を与えることで応答する「人間起点型」での活用が主流でした。これに対し、ウフルが推進するプロアクティブなAIは、システムや業務に蓄積されたデータ・ログ・イベントをきっかけとする「イベント起点型」のアプローチであり、AIが自律的に分析し、人間が気づく前に潜在的な課題や改善策を“先回り”で発見・提案・実行します。

従来の人間起点型のAI活用法とイベント起点型のプロアクティブなAI

例えば、日程調整の依頼メールを受け取った際、従来のAI活用では、まず人がメールに気づき「日程を調整して」とAIに指示を出すことから始まります。指示を受けたAIは、カレンダーと連携して候補日リストを抽出しますが、返信メールの作成や送信作業は人間の手に委ねられていました。一方、プロアクティブなAI活用では、メールを受信するというイベントを起点に、人がメールに気付く前にAIがメール文面を自動解析します。日程調整の依頼であることを判断し、関係者の予定を確認して候補日を抽出。さらに、返信文案まで自動生成して提案するため、人はその内容を確認し、送信判断を行うだけでよくなります。AIが“先回り”で対応することで、業務のスピードと生産性を大幅に高めることが可能です。

CUCONとenebularで業務の流れを自動で最適化

ウフルは、これまでに多数のIoT・クラウド連携プロジェクトを通じて、イベント起点の業務設計ノウハウを培ってきました。この知見を活かし、以下のプラットフォームでプロアクティブなAI活用を支える仕組みの実装を進めていきます。

・データ・サービス連携基盤「CUCON」
複数システムのデータをリアルタイムで統合し、AIの判断精度を支える信頼性の高いデータ基盤を提供します。

・ローコード開発プラットフォーム「enebular」
Node-REDベースのローコード開発環境で、AIとシステムを柔軟に連携し、イベント起点で業務を自律制御します。

■ユースケース例

プロアクティブなAI活用は様々な現場での実装が期待されています。

・顧客サポートの高度化
顧客からの着信を起点に、AIが問い合わせ内容を即座に判別し、最適な部署へ自動で振り分け。
通話はリアルタイムで文字起こし・要約され、関連ナレッジを表示。
対応の必要がある異常もAIが先回りして検知し、管理者へエスカレーションを促します。

・販売戦略の最適化
AIがWeb上の情報を常時監視し、競合製品の発表などを先回りして検知・分析。
自社製品との比較レポートを自動生成し、訴求文やキャッチコピーも即時出力。
マーケティング施策の調整やECサイト反映までを自動でサポートします。

・働き方改革・従業員ケア
チャットやサーベイの内容から、AIが従業員のストレス兆候を先回りして察知。
状態に応じて面談を自動設定し、面談者には適切な対応方法や注意点を提示。
ケアの機会を逃さず、組織の健康を支えます。

・コンテンツ制作の自動化
記事の更新や話題の動きをAIが先回りして捉え、要約・台本生成・音声化・編集・公開までを自動化。
公開前の確認のみ人が担うことで、情報発信のスピードと品質を両立します。

ウフルは自社開発サービスを軸に、AIが先回りして業務を支援するプロアクティブなAI活用の推進に取り組んでいきます。今後も、多様な業種・業務におけるPoC支援やユースケースの拡張を通じて、パートナー企業と共創し、AIによる新たな価値提供を加速することで、持続可能な社会に貢献してまいります。

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