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執行役員の田中がAIエージェントをテーマとした「CEATEC 2025」オープニングセッションに登壇しました

株式会社ウフルは、「CEATEC 2025」オープニングセッション「AIエージェント産業革命と日本のポテンシャル」において、当社執行役員の田中正宏がモデレーターとして登壇したことをお知らせします。

画像:左からウフル 田中、Gen-AX株式会社 代表取締役社長CEO 砂金 信一郎 氏、Uber AI Solutions Japan Commercial Head Aya Zook 氏、株式会社サラマンダー代表取締役CEO 櫻井 大樹 氏
画像:左からウフル 田中、Gen-AX株式会社 代表取締役社長CEO 砂金 信一郎 氏、Uber AI Solutions Japan Commercial Head Aya Zook 氏、株式会社サラマンダー代表取締役CEO 櫻井 大樹 氏

当セッションには、生成AIを活用したSaaSプロダクトの開発・提供と、企業のAIトランスフォーメーション(AX)を支援するコンサルティングサービスを手がけるGen-AX株式会社 代表取締役社長CEO 砂金信一郎氏、『攻殻機動隊』脚本やNetflixアニメチーフを歴任し新技術を活用したアニメ制作に取り組む株式会社サラマンダー 代表取締役CEO 櫻井大樹氏、日本での事業展開を本格化させるUber AI Solutions Japan Commercial Headのアヤ・ズーク氏が登壇。約500人の聴衆を前に、モビリティ、アニメ制作、コンタクトセンターなど多様な領域におけるAIエージェント実装をテーマとし、現場の課題と日本の勝ち筋について議論しました。

画像:「CEATEC 2025」オープニングセッション「AIエージェント産業革命と日本のポテンシャル」の様子
画像:「CEATEC 2025」オープニングセッション「AIエージェント産業革命と日本のポテンシャル」の様子

生成AIによるAXを支援するGen-AX株式会社の砂金氏は、生成AIとAIエージェントの違いを「生成AIは最適な出力を返す静的な存在だが、AIエージェントは自ら判断し行動し、結果から学ぶ動的な存在」と説明したうえで、AIエージェントは人の指示を待つのではなく、データと業務フローに組み込まれて成果を出す存在だと強調。AIを定着させる鍵はモデルの精度の追求よりも運用設計にあり、評価と改善のループを継続的に回すことが重要と語りました。その中で、コンタクトセンターを「学習に最適な現場」として例示し、PoC止まりを脱し段階的に導入する“運用起点”の日本型実装を提示しました。

Uber AI Solutionsのズーク氏は、日本におけるモビリティ/デリバリー事業の大規模運用の知見をもとに、AIエージェント時代におけるデータと運用の在り方について語りました。「世界の生成AIプロジェクトの95%がPoC止まりで実装に至っていない」というマサチューセッツ工科大学の調査結果を紹介し、その背景にはデータ品質と文脈の欠如、スケールしない評価体制があると分析。AIエージェントを「自律的に改善を繰り返す仕組み」と位置づけ、成功の鍵は現場に根づく学習ループの構築にあると強調しました。さらに、外資企業としての立場から、信頼関係と丁寧な定着プロセスが成果を左右すると述べ、日本的な改善文化こそがAIエージェント時代における競争力の源になると語りました。

アニメ作品の脚本・プロデュースの経験を持つ株式会社サラマンダーの櫻井大樹氏は「AIは作り手の敵ではなく“増幅器”」として位置づけ、創作における共存の在り方を語りました。0から1の開発は人間が担い、1を9に育てる工程はAIが活躍し、最終的に9から10に仕上げるのは人間の仕事だと役割を明確にすることが良いとしたうえで、背景の生成などでAI出力に手描きのレイヤーを重ねるハイブリッド制作や、作家本人の合意に基づく学習とその後のモデル破棄といった運用を紹介し、権利と合意の整備こそがクリエイティブの倫理的基盤だと述べました。人手不足が深刻化する制作現場において、櫻井氏は、作り手の感情や現場への影響を踏まえつつ、作家の同意に基づくAI活用と、人が最終判断を下す制作手順こそが、日本のアニメ産業を守る要となると強調しました。

当社の田中は、AIエージェントを「今後の産業構造を左右する大きな転換点」とし、重要なのは「データを集めるだけでなく、どうインフォメーションに昇華していくか(文脈化するか)」にあると述べました。働く現場の知見や文化、目的といった“ストーリー”をデータに与えることがAIエージェントの真価を引き出す鍵であるとし、日本ならではのAI実装の可能性を示しました。

ウフルは「テクノロジーと自由な発想で、持続可能な社会を創る」を理念に掲げ、企業や自治体、行政機関のDX化を支援してきました。今後もAI活用とイノベーションを通じて、企業や社会が抱える課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

参考リンク:
ビジネスの未来を解き放つ ウフルのAI・自動化ソリューション
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