「何から始めるか」は身近な業務でいい。AIエージェント導入のBefore/After

「AIを導入したい、でも何から始めればいいか分からない」そんな声をよく聞きます。難しく考える必要はありません。AIエージェントは、隣にいるスタッフが担っているような仕事を、一緒にこなしてくれる存在です。今回は、営業現場での具体的な活用シーンをBefore/Afterでご紹介します。「こういう使い方ができるのか」というイメージを持っていただければと思います。

日本企業がAI導入に際して懸念していること割合 (%)05101520253035効果的な活用方法がわからない30.1%社内情報の漏洩などのセキュリティリスクランニングコストが掛かる初期コストが掛かる著作権等の権利を侵害する可能性がある出力結果の精度に問題がある懸念事項はない倫理上不適切な内容や偏見が含まれる27.6%24.9%22.1%19.8%18.4%14.4%12.6%

顧客対応の事前準備業務におけるBefore/After

HPからお問い合わせが発生し、営業担当者が初動の活動(問い合わせ企業の調査、自社のサービスの導入履歴検索、ヒヤリングシート作成、提案資料作成)を実施するというお客様への訪問準備のプロセスでのAIエージェント活用。

【Before:導入前】

1. 問い合わせの受付
営業担当をアサイン

2. 情報収集
Webサイト・過去履歴・社内資料を手作業で検索

3. ヒアリングシート作成
担当者が自分で項目を考えてまとめる

4. 初期連絡・日程調整
課題をヒアリングし、初回訪問の日程を確定

5. 提案資料作成
収集した情報をもとにゼロから作成

6. 初回訪問

課題:顧客に会う前の準備だけで多くの時間が消える。しかも、仕上がりは担当者のスキル頼み。

【After:AIエージェント導入後】

1. 問い合わせの受付
担当アサインと同時に、社内の共有スペースが自動で立ち上がり、関係者へ通知が届く

2. AIが事前準備を自律実行
過去履歴・社内情報を自動収集し、初回面談資料のドラフトが即座に共有される

3. 担当者がAIに追加指示
「この業界での成功事例も調べて追記して」
→AIが社内ナレッジを検索し、即座に反映

4. ヒアリングシートもAIが作成
「訪問用のヒアリングシートを作って」
→AIが質問項目だけでなく「なぜそれを聞くか」という目的まで添えて共有

5. 初期連絡・日程調整
担当者は整った情報をもとに顧客と会話、日程確定

6. ヒアリング結果を即反映
「ヒアリング内容をもとに資料を最終更新して」
→AIが即座に更新・共有

7. 初回訪問

▶ 1stCall(初回面談)支援エージェントのデモ

問い合わせから営業アサイン後の初動を、AI エージェントが支援するデモです。
案件がアサインされると専用の Slack チャンネルが自動で作成され、問い合わせ内容や企業情報がcanvasに整理されます。担当者はこれらを確認するだけで初回訪問の準備が整い、必要に応じて追加調査やヒアリングシート作成を自然言語で指示できます。情報収集・整理・資料化までを Slack 上で完結できる流れ を紹介します。

何が変わったか

業務の流れは変わりません。変わったのは、担当者の役割です。
「自分で作る」から「AIに指示して確認する」へ。
準備にかかる時間が大幅に短縮されるだけでなく、AIが社内の成功事例やノウハウを引き出してベース資料を作るため、担当者のスキルに左右されていた提案品質のばらつきが解消されます。
チーム全体で、一定以上の水準の提案ができるようになる。これが、AIエージェントが営業現場にもたらす最も大きな変化です。

まず、一つの業務から始める

AI導入が進まない理由として多く挙がるのが、「自社の業務でどう使えばいいか分からない」という点です。
今回ご紹介した営業の事前準備のように、特定の一業務でスモールスタートするのが、無理なく実用化につなげる現実的なアプローチです。
AIに作業を任せ、人は判断と対話に集中する。その感覚を一度つかめば、次の活用イメージは自然と広がっていきます。

次回は、AIの業務活用におけるセキュリティ対策についてご紹介します。


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