Agentforce Marketingで近未来の顧客体験デモを作ってみた 【1】

Dreamforce 2025でのWorpressのデモを見て

今回の記事は、わたしが今年の(2025年) Dreamforce のデモを見たことから始まります。
Agentforce Marketing & WordPress VIP Power Adaptive Websites(from Dreamforce 2025)
この動画では、Webページ内コンテンツがAgentの応答タイミングにあわせて自在に変わっていく様子を見ることができます。

見た瞬間、直感的に「お!これは面白い」と感じました。
これまでもパーソナライゼーションとして顧客・ユーザーごとにページ内コンテンツが差し替わる機能はすでに様々なプラットフォームから提供されていますが、それがAI Agentとのやりとりに連動してどんどん変わってくとしたら、UXの転換点になりそうな気配と思ったためです。

最近の似た例で言うと、GoogleのAIによる旅先検索機能 Flight Deals があります。
「週末どこか暖かくて食べ物が美味しい国にいきたい」と入力すると、そのユーザーの位置情報を見つつ AI Agent がフライト情報を提案してくれる、これもAIにリクエストを投げたらページ内コンテンツが差し替わる点でWordpressのデモと同じ体験が提供されています。

ショッピング体験・顧客体験が変わる?

WordPressの例でもFlight Dealsの例でも言えるのが、これが単なるAIの一度の応答に限った話ではない、ということです。
AI Agentがユーザーのリクエストになんでも応じられるようになるということは、今後ユーザーによるWebサイトの操作が不要になる、ということまで考えられるようになってきます。
極端に言えば、WebサイトはAI Agentへの入力インターフェースを持った1ページだけを持っていれば十分で、その中でAI Agentがユーザーの要望に答えてコンテンツを差し替えていくことで現在のWebサイトとしてのすべての機能が提供できるようにもなり得ます。

例えば、以下のようにAI Agentと対話するだけでショッピング体験が完結することも可能になります。



ユースケース

(ECに洋服を探しに来てAI Agentと対話をスタートする)

1. ユーザー
「素材がしっかりしたTシャツが欲しい」

2. AI Agent
「前回購入履歴から好みのスタイルのTシャツを探してみました」

3. ユーザー
「今回はもうちょっとシンプルなのが良い」

4. AI Agent
「こちらはどうですか?」

5. ユーザー
「いいね、カートに入れて」「帽子も欲しい」

6. AI Agent
「こちらがおすすめです」

7. ユーザー
「これも買うよ。さっきカートに入れたのと一緒に注文お願い」

8. AI Agent
「ありがとうございます。注文完了しました。お届け予定日時はメールをご確認ください。」

これがスマホ一つでできるようになるとするとWebサイトの操作不要で楽になりそうですね。
でも残る課題があります。現状、何がネックか?それは「文字入力」です。いくら上記の体験が楽とはいっても、スマホでひたすら文字入力が必要となると面倒です。
ゆくゆくは「音声入力」をAI Agentとのインターフェースとして使われていくのが自然な流れと言えるでしょう。音声入力がセットになれば、このAI Agentとのやりとり「のみ」でWebを操る体験が広く普及していくのではないかとわたしは考えています。

というところまで考えて、「これやりたい!」と、顧客体験デモを作ってみたので、今回はその紹介をさせていただければと思います。

顧客体験デモを作ってみた

近未来の顧客体験デモを作ってみました。

今回は架空のアウトドアアパレルブランドのECサイトを舞台に、AI Agentによりどういった体験が提供できるか、ECサイトに限定せずに他チャネル・タッチポイントでも顧客体験に寄与できるようなストーリーを考えて、以下としました。

デモの概要とストーリー
1. メールからの流入
顧客が新商品紹介メールをクリックしてECサイトへアクセス。

2. Agent連動動的コンテンツ
サイト表示時、顧客の「足のサイズ」に合い、かつ「EC在庫がある」商品を自動選定して表示。

3. Agent接客
「顧客が「他の色は?」とチャットで聞くと、Agentが画面を「カラバリ一覧」に切り替え。
顧客が指定した色に在庫がない場合、Agentが「来店予約フォーム」を表示。

4. 店舗連携
顧客の住所に基づき、最寄りの店舗の在庫を確認して提案する

5. 店舗接客
店舗スタッフは顧客のタイムライン(EC閲覧ログ、予約履歴)を見て、顧客の状況を把握して接客を行う

6. 有人対応
返品相談などの複雑な件はオペレーターへ。AIが「会話要約」「推奨提案(Next Best Offer)」「返信文面」を提示し、オペレーターはそれを見て問い合わせを即座に解決

上記のストーリーで構築したデモをデモ動画(3分) にまとめました。
引き続き、この記事ではこの動画の内容を実装した仕組みの話に移ってまいります。

> Agentforce Marketingで近未来の顧客体験デモを作ってみた【2】につづく


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